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- 弦楽クラシックって?
クラシック音楽を象徴する楽器と言えば、どんな楽器を思い浮かべますか?ピアノ、バイオリン、トランペット、フルート…。楽器の王様といわれるピアノを思い浮かべる方が多そうですが、ピアノはジャズでもポピュラー音楽でも象徴的な楽器です。その点、バイオリンをはじめとする弦楽器(ストリングス)は、クラシック音楽ならではの楽器と言えるかも知れません。バイオリンやチェロの、繊細でありながら荘厳な響きは、まさにクラシックならではです。
弦楽と楽曲形式
「バイオリン、ビオラ、チェロ」といった弦楽器は、クラシックのあらゆる楽曲形式に使用されており、交響曲はもちろん、協奏曲やソナタにも登場します。そんな中でも「室内管弦楽」といわれる形式は弦楽クラシックのなかで最もポピュラーなもののひとつです。
室内楽って?
室内楽は、基本的に2人から9人程度の演奏者による合奏音楽で、各パート(声部)を1つの楽器が受け持ちます。パート(声部)の数によって、二重奏、三重奏、四重奏、五重奏…というように呼ばれています。基本的に使われる楽器に決まりはありませんが、各楽器の音域や融和性を考慮して作曲されるのが普通です。
やっぱり弦楽四重奏
室内楽で使われる楽器の組み合わせは自由と説明しましたが、弦楽四重奏に限っては使われる楽器が決まっています。2つのバイオリン、ビオラ、チェロという黄金のカルテットです。音楽というものは基本的に4和音(声体)が基本ですので、4つの弦楽器が各パートが受け持つ理想的な楽曲形式といえるでしょう。
弦楽四重奏の名曲
他の室内楽と比べても、弦楽四重奏には実に名曲が多くあります。ハイドンやモーツァルトなどの作品から始まり、20世紀にはバルトークやシェーンベルクなども現代的な秀作を残しています。しかし弦楽四重奏を語る上で避けて通れないのが、ベートーベンの完璧とも言える16曲の作品群です。特にベートーベン中期に書かれた「ラズモフスキー四重奏曲」は名曲中の名曲と言えるでしょう。
次に紹介する「弦楽器とピアノ・アラカルト」では、弦楽四重奏以外の弦楽クラシックの名曲と、クラシックを代表するピアノ曲を比較しながら紹介していきます。